忍者ブログ

メモ帳

メモ帳、主にメール投稿用。 色々と書き殴る場所。
MENU

ENTRY NAVI

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

雪世界番外編メモ。

 意識を取り戻したら、何だかさっきまでいた筈の森の中の戦場には場違いな……しかも、えらく時代錯誤な、まるで中世の貴族の屋敷の一室に寝かされていた。
「……ああ、目が覚めたか」
 豪華な椅子に腰かけていた、“アシュレイ”が言う。
「無理に起き上がろうとするなよ。何とか拾ってこれたが、何か欠けさせたかもしれん」
「欠け…!?」
 思い出すのは、氷に閉じ込められていく時の、ひんやりと冷たい凍えるような死の息吹。
「ああ、まず説明が要るか。ここは…私の為に作られた、アレの心の一部だ。お前は…アレに、魂を『喰われ』かけている状態だったのを、私がここに拾ってきた」
「じゃあ、僕の身体は…」
「アレの作り出した結晶に囚われ、深い眠りについている。全く、化け物相手にわざわざ飛び出していくとは…馬鹿か? お前は」
 “アシュレイ”は鼻を鳴らした。
「まあ、良い。お前がフェレ侯同様お人好しなのは、仕方ないのだろう。今は、ここの外の嵐が収まるのを待っている状態だ。出て行けば、今度こそ喰われるぞ」


 窓の外には、一面の荒野。何もない。
 ――否。
 荒れた大地を埋め尽くす、無数の…墓標。

「言っただろう。あそこは今、とてつもなく荒んでいると」
 “アシュレイ”は、嘆息した。
「暴走した後は、いつもああだ。おさまるまで、待つしかあるまいよ」
 ふと向けた視線は、酷く冷めている。
「それとも、お前もあの仲間入りをするつもりだったのか?」


「フェレ侯エリウッド、此処に眠る……」
 自分と全く同じ顔の青年が死んでいるのを見るのは、とても奇妙な気分だった。
 荒野の中央にそびえる大樹の根元近くになるほど、墓標は立派になっていく。
 ひときわ立派な墓標が、“エリウッド”には用意されていた。

「最後の被害者ラズルーン、此処に眠る…?」
 透明な大樹に取り込まれた、無残な死体に刻まれた墓標。
「……ああ、それは」
 説明しかけた“アシュレイ”が、目を見開く。
 彼が何か言うよりも早く……

拍手

PR

パラフュの今更ながらの裏話。

 『レラ』は禁断のアンドロイドシリーズだという事になっているけれど、実際はアンドロイドというよりは、脳まで機械化してしまった、元人間のサイボーグシリーズである。罪は、更に重い。
 作り出したのは、若き天才マッドサイエンティスト、フェイ・トワイライト。彼が何を求めて『レラ』シリーズの開発に着手したのかは、記録には残されていない。だが、彼が作り出そうとしていたのは、最終的には人工生命たるアンドロイドの方であって、サイボーグ研究はその過程であった。
 フェイが所属していたのは『デジーレ』と呼ばれる闇組織。サイボーグの素体としては、治安の悪化を良い事に、手段を問わずに集めていたようである。

 リュージュとリピカは、スラムに住むアルビノの兄妹だった。リピカの為にお金を求めたリュージュは、怪しげな実験の被験者として身売り。『レラ』シリーズの11番目の作品となる。
 だが、リピカもまた、『デジーレ』の魔の手にかかり、ネルガルの実験に使われてしまうのであった…。
 フェイとネルガルは、共にそれぞれ『誰か』の面影を求め、多くの研究を共同で行っていたようである。

 やがてフェイの台頭を快く思わない者により、フェイの研究所は一夜にして廃墟となる。『デジーレ』は、確かにフェイの死体を確認した。だが彼等は、肝心な所で、詰めが甘かった…。
 フェイは、自身すらも『レラ』の作品に仕立てあげてしまったのである。時間のない中での改造がたたり、彼は非常に不安定な作品となった。行動制御プログラムにバグをきたしやすく、時に『狂った』ような行動をとってしまう。それはしばしば、テロという形で外部にも悪影響を及ぼすものであった。

 ラズルーン・アドリゲルは、アシュレイの双子の、年下の方である。性別は、遺伝的欠陥により、ない。
 アシュレイはさまざまな手術を受け、男性となったが、ラズルーンはその予備として何の手も加えられずに育てられた。
 ラズルーンの存在は戸籍に乗ることすらもなく、ただアシュレイの影武者として振る舞えるようにしつけられる日々。だが、アシュレイが完全に安定化したことにより、ラズルーンは不要のものとなった。不要となった人形は…当然のように……廃棄される。

 廃棄されたラズルーンを拾ったのはリュージュである。というのも、ラズルーンが捨てられたのが、廃墟と化した、フェイの研究所だったからだ。
 誰も寄り付かなくなったはずの廃墟に迷い込んだ子供を、ペットか何かのように、『レラ』二人は可愛がった。

 アドリゲル家に仕える集団の一派が、ラズルーンの存在を野放しにした事を非難する。廃棄処分として放逐するのは生ぬるい。存在すら、消し飛ばさなければ、後に禍根となるであろうと。
 結果、ラズルーン一人を跡形もなく抹殺するためのテロが行われた。ラズルーンも当然、そこで消え去る筈だったが……。
 彼等にとって計算外だったのは、『レラ』の存在だろう。間一髪気付いたリュージュがラズルーンを連れて逃げるものの、生身の人間であるラズルーンは、命に係わる重傷を負う。
 『レラ』の研究所で生死の淵をさまようラズルーン。リュージュはフェイに、その命乞いをした。
 フェイはそれを了承する。いざという時に、自分の暴走を止める存在として、ラズルーンを『作って』も良いならと。
 かくして、フェイの死後に、最後の『レラ』が作られた。

拍手

rkrnオリキャラメモ。

 もしかしたらこれもいずれ別ブログ借りてくる可能性はあるけど、今まで公開した情報をメモ。

・化け狐の子供。九尾が最高峰として二尾くらい。
・最近、忍術学園の建っている山に棲み付いた。
・以前棲んでた山は、戦の影響で山火事に。その際、親ともはぐれている。
・もともと巣立ちの時期が近かったので、親を探そうなどという気持ちはあまりない。
・親は立派な化け狐なので、どこかで元気に暮らしているだろう。
・棲家として忍術学園の近くを選んだのは、そこが逆に危険な動物が人間くらいしかいなかったから。
・化け狐の例に漏れず、油揚げとか稲荷寿司とかに弱い。その匂いに釣られて忍術学園に忍び込んだりするくらい。
・姿真似は得意。他人そっくりに化けられる。しかし、「他の誰でもない人間」に化ける事はまだできない。
・動物なので身のこなしは軽い。しかし武器は使えず、文字も読めない。
・武器・文字に関しては誰かが躾ければ覚えるかも。
・口調まで即座に真似できないので、固有の口調は4種類ある。下級生男女と上級生男女。
・下級生の忍たまに変身している時の一人称は「オララ」、上級生だと「オレ」
・下級生のくの玉に変身していたら「アテクシ」、上級生以上だと「妾」
・pkmn映画のゾロアみたいなのを想像したら外れはない。
・名前は特にない。狐社会では二つ名はあるが、それは一人前になった証拠みたいなもので、固有の名前は(特に子狐には)ない。

拍手

009パロネタ。

 ギルモア博士の家の建つ崖の下に倒れていた、不思議な少女(恐らく)。
 言葉を話す様子はない。そもそも、理解もしていないかもしれない。
 彼女(?)は、ジョー達を見て、酷く不思議がる様子を見せた。
 そこへタイミング悪く襲ってきた、ブラックゴースト団。
 彼らの送り込んだロボット兵士が、いきなり同士討ちを始める。
「言語ぷろぐらむヲこぴーシマス」
「……言語プログラムが……お粗末……ですねぇ」
 言葉を理解していなかった筈の少女(?)が突然喋り出す。
「自分の追手では……ナイ? でも、攻撃してくるなら、容赦はしない……。自分とてレラのナンバー0、仮にも電脳の支配者と認められる者。戦闘能力は低くても、低級なロボットには負けませんよ?」
 自分を捕獲したいのなら、機械なんか使っちゃ駄目ですよねぇ。
 電脳の支配者と名乗った少女(?)は、そう言うと笑った。

拍手

パラフュ外伝「XII」

「一番安定していたのが、XIのリュージュ。これは、有名」
 パソコンの画面をぼんやり眺めながら、フェイは言った。
「で、ボクはXIIIだね。バックアップサーバー上、名目的に一番若い個体だ。というか、ラストナンバーってやつ?」
「今更の話ですねぇ」
 製作者の死後に作られたナンバー0の作品、ラズルーンは、刺繍をする手を止めないまま、相槌を打った。
「勿論、他の番号の子達だって、いるわけで。もう動いてない子も多いけど。ボク的に一番心配してるのは……XIIかな」
「リュージュと貴方の間の番号ですね」
「そう。リュージュの後の子で、時間的にギリギリの悪環境で作ったボクよりも、恵まれていた子だ。多分、完成度としては、ラズに次ぐよ」
「……なのに、安定性としては、リュージュの方が上を行くんですか?」
「うん……」
 フェイは、遠い目をした。
「XIIのアウロラとアズールはね……二重人格だったからね」

拍手

お題用メモ。

・愛しているからこそ、一緒に居られないの
・私よりももっと相応しい人がいる筈よ
・私はただの幻よ、現実を見なさい
・ごめんなさい、好きな人がいるの
・あなたは私には釣り合わないわ

拍手

始まり。

 その赤子は、赤子らしく泣くこともできず、ただ紅い瞳で黒い木々の向こうの抜けるような蒼を見詰めていた。
 その鮮やかな蒼が、自らにとって毒であることなど、まだ知らず。
 泣くほどの体力も残されていない赤子は、ただ焦がれるように、空を見ていた。
 暗い昏い、森の奥で。

拍手

× CLOSE

ブログ内検索

その他あれこれ

木菟の管理しているbotのリストはこちら

ミミズクの止まり木の状況

バーコード

× CLOSE

Copyright © メモ帳 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]