マナ:初めましてっ!マナ カコーナ イルムファースだよ、よろしく!
マイ:私はマイ。マイ ホーツ カリュスセンよ、よろしくね。
マナ:すっごく緊張するね!あたいなんて、公の場に出るのホント久しぶりだよ。
マイ:あら、それは私もよ。伶ったら、女の子かくの苦手だからって。
高校以来、私たち女性のオリキャラは不遇の時代を過ごしてたわ。
マナ:そーだよねー!あたい達、中1の頃のキャラだもんね。
ラフィーとルゥと、4人で『竜影』として暴れまわってたのにな。
あ、そういえばどうして今日はあたい達が来ることになったんだっけ?
マイ:言うまでもないわ。尻ぬぐいよ。
ラフィーにルイス王ったら、ここが『上の世界』なの忘れて会話して帰ったみたいなの。
『上の世界』では、精霊の種類別の呼称が違うっていうのにね。
マナ:じゃ、それはマイの専門分野だね!『大魔法使い マイ』!
マイ:あまり詳しく語っても迷惑だろうし、昨日の二人の会話に出てた四大精霊について説明しようかしら。
四大精霊の概念は認知度はさておき、どこの世界でもちょっとは見られるわね。
『世界の狭間』では、各々に総称があるの。
風の精霊 シエル。
水の精霊 ダイナ。
炎の精霊 シャラ。
そして大地の精霊はノルムね。
精霊には個別に名前がある場合も多いけど、彼らは名前を明かすのを嫌がるわ。
それで魔法を使う際には総称で呼びかける事が多いの。
マナ:あたい達は精霊の申し子って言われてるよね。
マイ:そう。特に精霊と仲がよくて、契約しなくてもその精霊に属する魔法が使える人が精霊の申し子ね。
ラフィーはシエルの申し子だし、ルイス王はシャラの申し子。
マナ:あたいはダイナの申し子だよ!んで、マイはノルムの申し子だね。
そういや、マイってあたい達と違って生まれつき精霊と仲良かったわけじゃないよね。
マイ:私は『上の世界』で生まれ育った生粋の『異邦人』だったから。
昔は日本で暮らしてたのよ。法塚 麻衣 として、ね。
今じゃ、髪や目の色は変わったし耳の形も変わったしで、そのまま帰れないわね。
マナ:あたいはマイの耳、好きだけどなぁ。ふかふかしてて、撫で心地がいいんだもん。
あ、そういや季節に関して、マイはどう答えた?
あたい、からかっちゃった。「花粉症がなけりゃ最高!」って。
マイ:あなた、超健康優良児でしょうに。
私は素直に答えたわ。ノルムが張り切るのが分かるから、元気を分けてもらうのって。
マナ:ラフィー、すっごいお人よしだもんね。すぐ人の言うこと信じちゃってさ。
あたい、マイが年下趣味だとは思ってなくて、あんた達が付き合いだした時はめっちゃビックリしたよ。
マイ:あら。ラフィー、多分 私たちの中では最年長よ。
マナ:…え?えええぇ!!?マジで!?
マイ:面白い仮説があるの。
マナ:あー…。それ、耳にタコができるくらい聞いたよ。
リュージュ…『龍呪の堕天使』が、実はあの『伝説に棲む龍』の化身だって言うんでしょ。
マイ:ラフィーは、『龍呪の堕天使』より年上だと思うわ。
だとしたら…『伝説に棲む龍』よりも、年上ってことよね?
マナ:で、でも!『伝説に棲む龍』は、『双明の妖精』と共に『世界の狭間』を維持している存在だよ!?
まさかそれより年上だなんて…
マイ:だから面白いのよ。(くすっと笑う)
マナ:あ、あたい帰るわ。
ちょっと寒気がする。風邪引いちゃったのかなぁ。(ちょっと白々しい)
マイ:お大事にね。
それでは、私もそろそろ帰ろうかしら。
ここまでお付き合い頂いて、どうもお疲れ様でした。