ルイス(以下ル):よく来てくれたな、ラフィー。手紙がちゃんと届いた様でよかった。
ラフィエス(以下ラ):また不確定な方法とってくれた割にはね。
ル:なんだよ、ベルクに預けたのがそんなに不満か?
あいつの側に「あいつら」がいたから、俺はそこまで心配してなかったぞ。
ラ:確かにリュージュは真面目さ。アシュレイも…。
でも、妖精が如何に気紛れか…
ル:ちゃんと名前で呼んでやれよ。
ラ:…分かったよ。フェイが、如何にそういうのにだらしないか、知らないわけじゃないだろう?
ル:別に勝手に読まれて困るものでもなかったし、逆に絶対届くと確信してたぜ。
ラ:「至急 日記に来られたし」か。
…他に書くことなかったのかい?字は汚いし。
ル:悪かったな。俺は忙しいんだよ。
ラ:忙しい、か。よく家臣達が城を出る事を許してくれたな。
ル:そん代わり、帰ったら地獄だ。ったく、なんで俺が王なんか…
ラ:シャラや炎竜と仲良くするからだろう?
ル:炎の精霊か…。
冬は暖かくていいんだけど、夏はまた暑苦しいんだ、これが。
お前、夏は涼しそうだよなぁ。風の精霊の申し子だし。
ラ:そうでもないさ。シエルは、夏より冬が好きらしい。
ル:シャラと逆だな。
ラ:そういう存在なんだ、仕方ないよ。
ル:あと、春が好きなダイナに秋に元気なノルムか。
そうだお前、今度マイに聞いたらどうだ?秋は過ごしやすいかって。
ラ:な、なんで僕が…
ル:俺が聞くより素直に答えてくれそうだから。
マイ――大地の賢者は、蒼天の槍使いとラブラブなんだろ?
ラ:!!!
そんなことは…
き、聞いてもいいけど、ならあんたはマナに聞いとけよ!春は好きかって!!
炎竜の騎士は変幻の混血天使に「ぞっこん」だって言うじゃないか!
ル:ぞっこん?俺が?
うーむ、噂は侮りがたいな。
ラ:感心するか、そこで!?
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