ギルモア博士の家の建つ崖の下に倒れていた、不思議な少女(恐らく)。
言葉を話す様子はない。そもそも、理解もしていないかもしれない。
彼女(?)は、ジョー達を見て、酷く不思議がる様子を見せた。
そこへタイミング悪く襲ってきた、ブラックゴースト団。
彼らの送り込んだロボット兵士が、いきなり同士討ちを始める。
「言語ぷろぐらむヲこぴーシマス」
「……言語プログラムが……お粗末……ですねぇ」
言葉を理解していなかった筈の少女(?)が突然喋り出す。
「自分の追手では……ナイ? でも、攻撃してくるなら、容赦はしない……。自分とてレラのナンバー0、仮にも電脳の支配者と認められる者。戦闘能力は低くても、低級なロボットには負けませんよ?」
自分を捕獲したいのなら、機械なんか使っちゃ駄目ですよねぇ。
電脳の支配者と名乗った少女(?)は、そう言うと笑った。