死んだように眠る少年の傍に、人影が六つ。
「ごめんなさい…。また、貴方に苦しい思いをさせてしまった」
光の精霊王が、謝った。
「我々はせめてもの償いとして貴方に精霊の末席の座を与えた。なれど、中途半端な精霊は、身体を維持するのがやっと…。物質から糧を得ることはできない」
大地の精霊王が、呟く。
「せっかくやり直す機会を得たのだから…今一度、我等の祝福を」
水の精霊王が、提案した。
「与えられる祝福には限りがある。物質から糧を得られるのは……」
火の精霊王が憂慮する。
「少しずつで良い。祝福が集まれば、十分な力になる」
風の精霊王が、謳った。
「新たな同胞を。混沌と無の精霊王を迎えよう」
闇の精霊王が、宣言した。
PR