旅をするのは、望まぬ力を自分から引き剥がしたいと願う、かつて人間の少年だった者と、人の身に封じられ、力を取り戻したいと願う天使と悪魔。
その世界は二つ、いや三つに分かれていて…神界では天界と魔界が争っていて、祇界は命儚き者達の生きる場、二つは互いに影響を及ぼしあっていた。
祇界を旅する三人。神界の争いは激化して、祇界の各地にも天変地異を引き起こす。力を取り払える者、戻せる者、すなわち『神』を求める三人の旅は、そのまま祇界の異変を目の当たりにし、それを修復していく旅でもあった。力を望まぬ少年は、不本意ながら力を使わざるを得ない状況に巻き込まれていく。
やがて、神を狂信的に信仰する宗教大陸で、その少年こそがこの世界の『神』なのだと言われ、少年は捕らえられる。天使と悪魔は、少年が自分たちを欺いていたのだと思い、裏切り者呼ばわりする。追い詰められていく少年。彼の暴走の最後の引き金になったのは、神が神でいたがらないのはあの天使と悪魔のせいだと考えた大陸の人々が、二人を彼の目の前で処刑しようとした事だった。
そして、世界は一度滅びることになる……
…実は後半は粗筋にしちゃうと割とあっさりw
前半が祇界の話だったとすると、後半はいよいよ神界に乗り込むことに。
そもそも何故、天界と魔界の争いがいつまでも終わらなかったのか?とか、何故、木菟の作品世界はパラレルになったのか?とか。そんな謎はここで明かされることになります。
フェイの性格があんなになっていくのもこの時期から。
結局、前半部のごたごたを収束させる方向で話が進んでいくことになる…のかな。
その後、平和がかなり長い間続いた後に某双子の重要設定(笑)により、この二人が自ら死を選んでしまうところで双明の妖精編が終わります。
一人残されたフェイは……
これは次のお話w
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