忍者ブログ

メモ帳

メモ帳、主にメール投稿用。 色々と書き殴る場所。
MENU

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

夜中。

 夢の中に、いるかと思った。
 ベッドだ。ふかふかのベッドの中にいる。
 頭も視界も、ぼんやりとしていた。
 さっきまで、すぐ近くに誰かがいた…ような、気がする。でも、思い出せない。
 何が聞こえていたんだっけ。
 ――祝福。精霊王。
 頭に浮かんだ単語に、オレはまさかねと苦笑した。精霊王と一般の人…や、魔物が関わる機会なんて、普通はない。ましてやその祝福を受けるなどと。
 鼻腔をくすぐるおかゆのかおり。上半身を起こすと、ベッドの横におかゆが置かれていた。
 今なら食べられると思った。だって、夢の中なんだから。
 おかゆは冷めてしまっていたけれど、しっかりと食べ物の味がした。
 食べているうちに視界はますますぼやけ、おかゆはだんだんとしょっぱくなってくる。
 自分が泣いているのだと自覚すると、余計に涙が止まらなくなった。
 胸がいっぱいで、おかゆは半分も食べられず。オレはベッドにもぐり込むと、枕に顔を押し当てた。

拍手

PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

× CLOSE

ブログ内検索

その他あれこれ

木菟の管理しているbotのリストはこちら

ミミズクの止まり木の状況

バーコード

× CLOSE

Copyright © メモ帳 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]